■自他の行動や思考に疑問を持つこと。(投影同一視を活用する)
生きづらさや不満が無ければ問題ないのですが、
「人生上で違和感や苦痛を抱えている方は結構多い」
…と私は思っています。
私達BPD(境界性人格障害)の場合は特に、
「いくら仕事が充実していても満たされない」
…という空虚感(虚無感)があるような気がするのです。
そしてそれは仕事に限らず、
様々なことに対して言えることです。
「友達と一緒に遊んでいるのになぜかつまらない!」
「理由はよくわからないけれど相手が憎い!」
「なぜかリストカットをしてしまう!」
「どうして自分はピアシングに惹かれるのだろう?」
「なぜ生活が充実していても違和感があるのだろう」
今私は上記のことを書きながら、
「これは空虚感というだけではなく、
「生きていく上での違和感」なのかもしれない」
…思いました。
健全な心を持った人間であれば、
「楽しいことをしていれば楽しい」
「大好きなひとと一緒にいれば幸せ」
「仕事が軌道に乗ればワクワクする」
…というような傾向がある気がします。
そしてそれは私のなかでは、
「自分のやっている行動と、
思考が完全に近い状態でリンクしていること」
…だと思うのです。
しかし私達BPDやAC(アダルトチルドレン)の多くは、
「感情表現が苦手な上に自分の気持ちに鈍感。
そして空虚感を抱えていたりするために、
自分の人生や行動と感情がリンクしない。」
…ということがある気がするのです。
そしてこれは例えばですが、
「自分が愛する人に違和感を持っていたら、
実はDVをされていて心がボロボロになっていた」
…というような事実がある気がします。
上記のようなことが多かった私としては、
「人間には
自分自身が気付かない感情がたくさんある。
そしてそれは深層心理と言うのかもしれない。
しかし私達BPDやACには、
一般の方々よりも多くの深層心理がある。
そして感情表現が苦手な私達は、
その感情を裏腹という真逆の形でしか、
表現出来ない不器用さを抱えていることもある。」
…と思うのです。
DVの加害者や被害者になった私達の心には、
二極化した心の葛藤があるような気がします。
そして私達が共依存関係に陥っていれば、
そんな矛盾とも言える心の葛藤があっても、
「相手から離れることが出来ない苦しい関係」
…が続いていくのです。
それは以前から書いていますが、
下記のような両極端の思考です。
・この彼氏は自分にどうして暴言を吐くのだろう?
→でも彼は悪い人ではない!これは一時的なものだ!
・私は娘が大好きだ!
→どうしてこの娘はこんなに可愛くないのだろう?
そんな私は以前から書いているように、
「昔はかなりの鈍感人間であり、
自分の怒りを感じるまで数ヶ月かかることもある。」
…という状態でした。
当時の私は、
「相手に対して怒りや不信感を抱いても、
見捨てられ不安の方が強いから、
その気持ちを自分も気付かないスピードで、
とっさに心の奥底へと封印してしまう。」
…ということをしていたのです。
しかしその感情はどんどん増えていきますので、
「いつか心のキャパシティオーバーとなり、
オーバーフローと共に大爆発する。
自分にDVをした相手に対して攻撃をしてしまう。」
…ということを繰り返していました。
そしてそんな私から
遅すぎる怒りをぶつけられた相手は、
「タイミングのおかしさに対する驚きと同時に、
その尋常ではない怒りのパワーに圧倒してしまう」
…という状態になりました。
でもこれはタイミングがおかしかっただけで、
「「BPDならでは」とも言える、
瞬間湯沸器のような怒りの爆発」
…だったのかもしれません。
しかし今の私は、
「未だに鈍感ではあるけれど、
自分の心に違和感を感じた時は、
その理由を一生懸命考えてみる。
そしてその原因から、
自分の本当に気持ちを探る努力をしている。」
…ということをするようになりました。
そして私は、
「自分はなぜ相手に違和感を感じたのか?」
「自分はなぜ自傷行為をしたい気持ちなのか?」
…という感情から逃げないことにしたのです。
昔の私は、
「自分の気持ちを完全に無視し、
違和感を抱えたら逃げる為に依存症に走る」
…という繰返しでした。
しかし私は、
「依存症のパーフェクトマスターになっても、
心は全く満たされることがないという状態ばかり」
…だったのです。
そして私は、
「次から次へと新しい依存対象を見つけ、
どんどん自傷行為も悪化させていく毎日」
…でした。
でも今は自分や相手の思考や行動に対して、
「なぜこの人は、こういうおかしな思考なのだろう?」
「どうして私は、彼女に不信感を持ってるのだろう?」
…と考えることにしました。
そうすることで私は、
「自分の心の中で
ストレスがオーバーフローする前に、
自分の嫌な環境や状況を取り除くことが出来る。
そしてオーバーフローした結果とも言える、
自傷行為や依存症の頻度も少なくなる。」
…という状態になってきたのです。
私のなかでは、
「私達BPDやACが、
他人に対して尋常ではない違和感を持つ時は、
その違和感に、
何らかのメッセージがあることも多い」
…と思っています。
そしてこれは、
「投影同一視をしている
自分自身に対して違和感を持っている状態」
…なのかもしれません。
投影同一視というのは、
下記のサイトでわかりやすく説明されています。
http://homepage1.nifty.com/eggs/iryou/gihou/projectiv_id.html
簡単に例えれば、
「自分の目の前にいる相手に対して、
自分の姿を鏡のように映し出してしまう。
そしてそんな自分とイコールとも言える醜い姿に、
勝手に嫌悪感や違和感を持ってしまい、
その結果「相手を消したい」という想いから、
相手に対して攻撃してしまうこともある。」
…という状態なのです。
そしてこれはもしかすると、
「ACやBPD同士が親近感を抱いて惹かれ合い、
その結果としてDVをしてしまう理由でもある」
…のかもしれません。
でもそんな私は、
「自分が投影同一視をすると知っているからこそ、
それを悪い方だけでなく良い方に生かす努力」
…をしているのだと思います。
そして私は、
「自分が嫌悪感や
好意を持った相手をとことん分析し、
自分の鏡として相手にヒントをもらっている。」
…のだと思います。
でもそんな私としては、
「嫌いである相手のほとんどは、
自分と同じ何かを持っていることが多い。
だから好きな相手だけでなく、
嫌いな相手に対しても興味がある。
しかしその相手に共感や没頭しすぎると、
それは「共依存になってしまう」と言える。
だから気になる相手だからこそ、
接近することをせずに離れた場所から、
観察や見守りをし続けている状態」
…なのかもしれません。
そして私は、
「他人のことは気になるけれど、
でもまずは自分のことを考えなくてはならない。
自分が幸せになっていないのに、
他人のことを幸せにすることは出来ない。」
…と思いつつ相手と自分のことを考えています。
私達BPDやACの多くは、
「自分の周囲の様々なことに対して敏感であり、
感受性が強いのにストレス耐性は弱い。」
…ような気もします。
そして私達はその結果として、
「自分の心をオーバーフローさせ、
避けたいと思っている自傷行為に走ってしまう」
…のかもしれません。
しかしだからこそ私達は、
「自分の感情に対して敏感になる必要がある」
…のかもしれません。
そして私達が自分の感情に敏感になることは、
「自分の気持ちと向き合うこと」
「自傷行為を減らし自分を大切にすること」
…に繋がるのだと思います。
でも私は、
まだまだ鈍感な人間です。
そんな私は、
「自分が頻繁に行う投影同一視を利用して、
自分の心の声に耳を傾けたり、
自分の病気の治療に役立てている。」
…のだと思います。
そして投影同一視とは、
「鈍感すぎる私が持った、
自分と相手の心を把握する為の特技」
…なのかもしれません。
このブログを読まれている皆さんも、
「自分の周囲に、
強すぎる好意や違和感のある相手がいた場合」
…は投影同一視かもしれません。
でもそれはもしかしたら、
「自分の心の奥底で、
自分が未だに気付いていない本当の姿や感情」
…のような気もします。
そしてそれは、
「目の前にいる
相手の行動や思考に対して疑問を持つことが、
自分の病気や生きづらさの謎を解く鍵になる。
自分の鏡とも言えるような相手が、
自分に対して何らかのメッセージを与えてくれる。」
…と思っている次第です。
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